あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
この記事は「あかね噺」のジャンプ最新刊のネタバレを含みます。
第177話「更に奥」内容まとめ
次のケチ噺は?
ある男がお金持ちになる極意を教わりにとんとんと家の戸を叩く。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
家の中から「戸が痛むためすっとお上がんなさい」と聞こえてくるので、男は建付けの悪い戸をガコガコと開くと家の中は真っ暗であった。
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「ウチは夜分灯りはつけない」と話す家主を男がよくよく目を凝らすと家主は裸で座っていた。
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「暗い所で着物を着ても無駄だ」と話す家主に男は「寒くないんですか」と尋ねると「上をご覧なさい」と天井を指さす。
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天井を見ると大きな石が吊るされてあり、その吊るされている縄はいまにもちぎれそうであった。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
「今にも縄が切れ石が落ちるかと思うと鼓動は早まり汗が出る」と話す家主に男は「そりゃ冷や汗でしょう!」とツッコむと会場がわっと盛り上がるのであった。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
いい感じで高座が進む!
圧倒されるからしとひかる!
異質な雰囲気、演者が霞むほど噺が際立つ語り口は可楽杯であかねが見せた消える高座であった。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
私を完膚なきまでに打ちのめした圧倒的な阿良川あかねが帰ってきたと震えが止まらないひかる。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
演者の我を削ぎ落とすことで噺に深く入り込めるのが消える高座の正体であるが、からしはそれだけでは客席の空気を説明出来ず、可楽杯の頃から更に進化していると感じる。
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可楽杯から何がどう変わってこうなったと頭をフル回転させ考えるからしだったが、「全ッ然分かんねぇ」と呟くのであった。
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これぞあかね!
あかねの高座を見た一剣師匠は?
金持ちになる極意を教えるのに「裏庭に出な」と話す家主。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
男は履物が見えないから灯りが欲しいと話すと家主は「足元にある石で目と鼻の間を殴ってご覧」と指示する。
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「そんなことすりゃ目から火が出る」と話す男に対し、「その火の灯りで探しなよ」と真顔で答える家主であった。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
自分を押し付けることもなく、聞き手の呼吸に合わせた程よい表現であるあかねの高座は観客にとって夢うつつの状態である。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
噺への誘いの一点に関しては大看板すら並び得ると感じた一剣師匠は、阿良川あかねが紡ぐ安らぎの中に客席は居ると評価するのであった。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
そしてそんなあかねの高座をテレビで見ていた一生師匠は不敵な笑みを浮かべるのであった。
あかね噺 第177話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
一剣師匠は何を思う?
感想・考察
これが主人公!
完全に場を掌握したあかね!
からしとひかるが圧倒されてることから、あかねの凄さが際立ちますね。
そしてからしにとってまだあかねは意味分かんないレベルなのか笑。
からしからすると敵は強い方がいいので、そっちの方が落語の熱が高くなっていいと思います。
ひかるも武者震いなのか強大な敵を目の前にした震えなのか分からないが相当ビビってるけど、性格的に負けず嫌いだし、この2人はまだまだ成長しますね。
そして正明師匠にも一剣師匠にも一目置かれるようなあかねは高座で一生師匠も笑わせるだと!
落胆はして無さそうなので、試練はクリア扱いなのだろうか?
次にあかねに会った時にどんな言葉をかけるのかが今から楽しみですね笑。
















