あかね噺 第152話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
この記事は「あかね噺」のジャンプ最新刊のネタバレを含みます。
第152話「彼の真意」内容まとめ
正明の高座が始まる!
ついに始まった正明の高座。
時間計測を頼まれたあかねにあるものを見せ、「稽古の申し出を断った真意を見極めるべき」と語る八正師匠。
そんな中、正明が繰り広げるのは「吝いや(しわいや)」というドケチが説く節制術の小噺をオムニバスに語る滑稽噺であった。
あかね噺 第152話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
見た目とはうって変わった噺を展開するとは!
正明師匠は爆笑派?作品派?
仰々しい出方、正統派な雰囲気はどれも噺の偏屈さを際立てるフリであり、正明は落語界きっての「爆笑派」であった。
そんな中、じっと時計を見つめるあかね。
正明の小噺の時間を計測すると正明の本質は一言一句セリフを決め込み完璧に語る「作品派」であると気づいた。
あかね噺 第152話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
爆笑の中でも作品を大事にしている!
理路刻刻 椿屋正明!
正明が得意とする滑稽話のキモは笑いであり、伸るか反るかは客次第のため、そんな滑稽噺を一言一句決め込むのは寧ろ悪手である。
しかし、客のウケの時間までもが、八正師匠があかねに見せた正明の台本の時間通りに進んでいた。
精密な見通し、常軌を逸する拘り、客の熱に浮かされない静心から繰り広げられる常に寸分違わぬ作品を綴る正明は正しく椿屋の最高傑作であった。
あかね噺 第152話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
ギャップ萌えすぎるー
感想・考察
正統派な雰囲気から放たれる滑稽話!
どんな噺を繰り広げられるのかと思ったら、ゴリゴリに笑いをかっ攫う系か!意外と予想当たってたかもな笑。
ただ、ここまで計算された笑いだとは思わなくて正直引いたね笑。
本来ならありえない、正明の決めごと通りに物事が進められているという所が場を完全に掌握している感じがして、より一層正明の凄さが際立っているところが素晴らしい。
この高座を見てあかねはどうするのか?
決めごと通りに進む神の域とも言える正明の高座を目にして、より一層あかねは稽古をつけて欲しいと思う気がするがここから先どうお願いするのだろうか?
あかねのことだから諦めはしないだろうな。楽しみです!