あかね噺 第151話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
この記事は「あかね噺」のジャンプ最新刊のネタバレを含みます。
第151話「決めごと」内容まとめ
正明師匠に稽古をお願いするあかね
志ぐまの芸を習得するため、まず初めに「死神」の稽古を正明師匠にお願いするあかね。あかねは事前に正明師匠に稽古をお願いするにあたっての心構えを八正師匠に聞いていた。そこで正明はあかねの二ツ目昇進を快く思っていないということを聞かされたあかね。そこを含んだ上で正明師匠に稽古のお願いをするも、断られてしまう。
あかね噺 第151話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
そう簡単にはいかないよね
あかねに対する正明の感情とは?
断られた理由として自分のことを良く思っていないからかと尋ねるあかね。その言葉を聞いて八正の気回しだと察した正明だったが、それを踏まえてあかねの二ツ目昇進は時期尚早だと感じるものの、あかねに対しては負の感情は抱いておらず、むしろ一律ではない落語界の制度そのものに疑問を感じていると話した正明。あかねに抱く感情として、ちょう朝から聞いた、親父の無念を晴らすために落語家になったあかねと、それに似た自分の境遇を思い浮かべるもその事は口にしない正明だった。
あかね噺 第151話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
あかねに自分と同じ境遇を感じたか?
ついに正明師匠が舞台へ
客席も盛り上がり、出番だと察する正明。そんな正明は無駄だと分かってもらうついでに時間を測って貰うようあかねに頼む。正明が登場すると客席の盛り上がりも熱を増していく。しかし、正明が歩くだけでその空気が落ち着いていき、洗練されたモノを前に襟を正すような雰囲気に一瞬で変わるのであった。
あかね噺 第151話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
自然と背筋が伸びてしまうような
最速のつかみ「運ビ」とは?
そんな様子を見て美しい「運ビ」であったと話す八正師匠。あかねと正明が揉めていないか心配で顔を出しに来たという。そんな八正に対して、「運ビ」とは何か聞くあかね。「運ビ」とは能や狂言で用いられる歩法であり、普通なら高座の邪魔になりそうなものであるが、芸の精度と落語一族の嫡男として生まれ育った品が正明の武器へと昇華させていると話す八正。高座へのストロークだけで観客を引き込む最速のつかみにより、姿を現した時には既に正明の作品に誘われている客席だった。
あかね噺 第151話 (末永裕樹、馬上鷹将 / 集英社)
どんな噺が繰り広げられるのか楽しみだぜ
感想・考察
スーツでも様になる正明!
まず扉絵のスーツ正明を見てカッコイイなの一言。落語家さんは普段着物を着るだけにスーツ姿ってのは結構新鮮で、中には着物はめっちゃ似合うけどスーツはちょっと、、、みたいな人がいる中、ビシッと決めてきた正明。流石です。
あかねの二ツ目編はなかなか険しいか?
異例の二ツ目昇進なだけあって、あかねは周りからの風当たりも強い模様。正明もその例外では無かったが、理不尽な下げではなく、きちんと実力を見た上での判断であり、むしろあかね自身のことを気にかけているようなので好印象だった。自分の境遇とあかねの境遇を比べ、あかねの真っ直ぐさに惹かれて「死神」の稽古をする正明の姿が目に浮かびます笑。
正明はどんな噺を繰り広げるのか?
入場するだけで観客を惹く、最速のつかみ。そこからどんな噺が展開されるのか?順当にザ・落語的な正統派の噺が得意なのか?意外と笑いをとる系の噺が得意なのか?多分前者だとは思いますが、キリッとした空気からおちゃらけた正明の入りで始まる噺もなかなか面白いかなと思ったので、来週に期待ですね!